指輪、腕時計、マニキュアはとって。
口紅もダメ。
待っている時は、手の親指は内側に入れて。
器は正面を避けて。
それから・・・。
気を配ることは沢山。
この日曜は、いつもの休日と違う過ごし方をしました。
昨日、どこかの山で夕暮れ時に迷子になっていたのは誰だったかな?
いつもの休日のトレーニングウェアから、今日はワンピースに着替えて。ヒールの高い靴、ハンドバックには懐紙とお扇子と楊子。そして、ちょっとおすまし顔。
今日は県の芸術祭茶会に出席。
いろとりどりの着物を着た女性達が、お茶席で細やかに動いていました。
おもてなしの心。
道具を大切に重々しく扱う心。
お点前を見たり、彼女達に接していると、失いかけていた何かを取り戻すような感じがして、今日は出席してよかったと思いました。
お茶席は3席も回りました。各茶席のおもてなしの心配りを感じます。
一席目、中学生の女の子達が緊張しながらお茶を運んでくれました。ベテランの先輩達に指導を受けながら。この席の和菓子の名は、「紫式部」。秋の植物である紫式部をイメージしたお菓子。淡い紫色に、鮮やかな青い模様を入れた、若い職人さんが作った現代的なデザインのお菓子でした。
二席目、皆さんベテラン揃い。お道具の説明を詳しくしていただき、ちょっとした美術館の様。この席の和菓子の名は、「残菊の香り」。今の季節は残花を飾ります。古典的な菊の形で、あまり甘くなく、香もかすかに香る品のいい和菓子でした。
三席目は・・・あら?お菓子がなかなか口に入っていかない。美味しく感じない。中のあんこの味が濃いし、う~ん・・見かけもあまり手をかけていない感じ。あまりいいお菓子ではないのかもしれない。前の二席が良すぎたのかもね・・。
・・・いえいえ、続けて3個も和菓子を食べたので、単にお腹がいっぱいなだけでした。
スポーツの秋、芸術の秋。そして、食べ過ぎに気がつかない食欲の秋でもあります。
写真は、金閣寺、銀閣寺の住職、有馬頼底氏のお軸。