1ヶ月ぐらい前。
眠れない不安な夜があった。
あまり考えたことはなかったけれど、
その夜は、膝がもう治らない
のではないかと勝手に思い始め、
頭にぐるぐると思いが巡って
しまった夜だった。
朝、出勤をし、駐車場に車を止めて
道を松葉づえで歩いていた。
眠い朝だった。
そのころは、駐車場が遠くて
結構大変な時期だった。
すると、ある女性が声をかけてくれた。
「脚、どうかなさったのですか?」
同じ職種の先輩だった。今まで一度も
話しをしたことがない。
その先輩は、いつも脚をびっこひいていて、
駐車場は身障者用を使っていた。
しばらくの間、駐車場を身障者用を
利用できるように申請したら?と
アドバイスしてくれた。
そして別れ際にこんな言葉をくれた。
「○○さんは、私と違って脚は治るんだから、気を落とさないでね。」
気持ちを見透かされているような、、
神様はいるんだと思ってしまいそうな
言葉だった。
恥ずかしくなった。
それ以来、治らないかもしれないなんて
考えることはやめた。